2020年08月31日

「エーゲ海の祭典」序曲

 Andreas Makris 作曲の "Aegean Festival Overture"(「エーゲ海の祭典」序曲)という曲があります。アメリカ海兵隊軍楽隊の演奏でどうぞ!

 昔、吹奏楽でやりました。この曲すごく好きなんです。もっと知りたいなと思って、ある時期ネットでいろいろ調べたんだけど、ぜんぜん情報がなかったんですよね。もう忘れられた曲なんかなあ、と残念に思っていました。ところが、"Wind Repertory Project" (WRP) で、しっかり紹介されている。どういう経緯で作曲されたかもちゃんと書かれている。

This piece was written in 1967 as an orchestral overture for the Washington National Symphony and was premiered by that group under Howard Mitchell a year later at Constitution Hall. Its immediate success then and on tour occasioned the collaboration between Makris and Albert Bader of the U.S. Air Force Band to arrange the overture as a concert piece for band.

"Aegean Festival Overture", The Wind Repertory Project

 さらに、作曲者の Andreas Makris 氏のウェブサイトも見つかった。氏は 2005 年に他界されたが、その作品を紹介するためのウェブサイトが運営されている。

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 オーケストラ原曲のスコアを見たいと思っていたのだけど、それはさすがに無理かな、と思いきや、なんと "DOWNLOAD" のタグが IMSLP へのリンクだった! つまり、著作権者が許可を与えて IMSLP からダウンロードできるようにしている、ということ。これは素晴らしい……

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 手書きのスコアと、浄書したスコアがあります。浄書した方は、移調楽器が実音で書いてあるとか、なんかいろいろ変なので、手書きの方がよいです。非常に読みやすく、丁寧に書いてあります。

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 スコアを読んでみると、Bader 編曲の吹奏楽版といろいろ違う点が見つかりました。吹奏楽版のスコアは手元にないので、記憶に頼っていますが、上の YouTube の吹奏楽版が記憶と一致していたので、間違ってはいないはずです。

 まず、練習番号8の 15〜16 小節目で、弦が同じフレーズを繰り返している。編曲版では、2回目が省略されている。ページの切れ目なので、作曲者がうっかりしていたのかもしれない。

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 練習番号11から、「5/8 2小節+2/4 1小節」の交代になるが、原曲では2回ずつ同じ音程で繰り返している。編曲版では、繰り返しが省略されている。原曲通りだと、少しくどいかもしれない。

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 練習番号13の7〜10小節、6/8+4/4 が1組省略されている。

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 このあとトランペットに高い D が要求されるんだけど、弦パートを押し付けられてるのかと思ったら、原曲でもトランペットだった。Makris 先生キツいっすねえ。

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 このあとクラリネットのカデンツァがあって、中間部に入る。中間部は、原曲ではバスーンの無伴奏ソロで始まり、次に打楽器の伴奏でイングリッシュホルンが同じフレーズを繰り返し、さらに弦のピチカートの伴奏でフルートが確保・展開する。編曲版では、最初のバスーンのソロに打楽器の伴奏をつけて、その次がフルートになる。つまり、2回目の繰り返しを省略。

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 このあとも、要所で繰り返しが省略されていて、緊張感を高めている。上の紹介文でも "the collaboration between Makris and Albert Bader" とあるから、作曲者も了解の上で手を入れた、と考えられる。

 アメリカの大学バンドでは相当頻繁に演奏されているようだけど、日本ではどうなんでしょうかね。最近は日本人作曲家が素晴らしいオリジナル作品をたくさん発表しているから、古い曲は出番がないのかもしれない。目を向ける価値がある曲だと思いますけどね。

タグ:音楽
posted by toshinagata at 21:01| 日記

2020年08月30日

The Wind Repertory Project

 The Wind Repertory Project。吹奏楽の楽曲紹介を集めたサイト。こんなのあるの知らなかったよ。びっくりした。

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 何がびっくりしたって、私の "Ecliptic""Sonatine for Woodwind Quartet" がエントリーされてるんですよ。

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 何者かもわからん作者の作品を入れてるぐらいだから、よっぽど玉石混淆なんだろうな、と思ったら、どうもそうでもない。全員見たわけじゃないけど、周りはどうもちゃんとした人ばっかりで、経歴不明の人物はあんまり入ってないみたいです。けっこうびびってます。

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 まあそれはそれとして、このページ、いろいろ面白い。管理人は Nikk Pilato さんという方で、インディアナ州立大学の音楽の助教授、かつ同大学吹奏楽団などの指導者だそうです。ブログもあるんだけど、エントリーはあまり多くありません。けっこう詳細に楽曲の分析をやってあったりして、面白い。もっと書いてほしいな……と思いつつ、それが飯の種なんだからタダでは出せんわな、と考え直す。これなんて、珍しい曲の紹介ですよ。レスピーギがオリジナルの吹奏楽曲書いてたなんて知ってました?

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 これも面白かった。吹奏楽の曲当てクイズ。

How good a grasp do you have on the wind band repertoire? Test yourself on your knowledge of it by identifying these...

The Wind Repertory Projectさんの投稿 2020年4月10日金曜日

 50曲中5曲だけわかりました。私がリアルに吹奏楽に関わってたのってほんの数年間だから、まあこんなもんだろうな。

  • 4:33 Second Suite: 2. Song Without Words, 'I'll Love My Love' (Holst)
  • 7:41 Music for Prague 1968: 4. Toccata and Chorale (Husa)
  • 7:57 Symphony in Bb: 1. Moderately fast, with vigor (Hindemith)
  • 10:50 Lincolnshire Posy: 3. Rufford Park Poachers (Grainger)
  • 11:21 Suite Française: 2. Bretagne (Millhaud)
タグ:音楽
posted by toshinagata at 00:36| 日記

2020年08月26日

3Dプリンタ:Marble Run のモータ化

 Marble Run = 玉転がしのモータ化、一応できました。ぜんぜんスムーズに動かなくて、しょっちゅう止まるので、あまりいい出来とは言えないけど。

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 まず、台座と、動力伝達のギヤ類です。

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 こんな風に組みます。

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 先日作ったギヤ部分を持ってきます。

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 モータの回転軸とギヤをはめこみます。軸とギヤの穴は正方形に加工してある。

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 台座にはめこんで固定します。

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 フタをはめこんで、ギヤボックス周りは完成。

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 玉転がし側のパーツです。トラック(青いやつ)は、高解像度でプリントし直しました。

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 ギヤとトラックをはめ込みます。矢印で示したところと、正反対の側とに、ツメと切り欠きを作ってあります。

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 玉を持ち上げる「らせん」を挿し込む。写真ではわからないけど、ギヤの下側に軸がはみ出します。

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 軸受になる部品をはめる。

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 手回しの部品をはめる。モータで回すから要らないはずだけど、現実にはしょっちゅう止まるので、むりやり回すのに必要です(苦笑)。

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 台座にベアリングを入れる。といっても、トラックに転がすのと同じ玉を入れるだけです。

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 トラックをはめこんで完成。

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 このあともう少し追い込んでみたけど、結局あまりスムーズに回るようにはならなかった。一から設計をやり直した方がよさそう。3Dデータを公開する価値はないかな……。

posted by toshinagata at 23:37| 日記

2020年08月23日

3Dプリンタ:はめ合わせの検討

 3D プリンタで、箱のフタをはめ合わせで作りたくて、寸法の調整をやってみた。

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 これをはめ合わせでこうするわけです。

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 ツメが小さいので、なかなか設計通りにいかない。出力結果の再現性も微妙な感じ。何度もやり直しました。

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 細かく追い込んで、こういう設計に落ち着いた。よく考えてみると、ノズル先が 0.4 mm なのに、0.2 mm なんて寸法書いても意味ないな。もうちょっとざっくりした設計を目指さないといけないところだったかも。

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 モーターボックスとそのフタに応用してみました。せっかく追い込んだ設計なのに、やっぱりぴったりはまらず、苦労してツメを削る羽目になった。PLA をナイフで削るのはすごく大変です。でも、リューターを使うと溶けてしまうそうです。なかなか厄介だね。

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 あちらを削りこちらを削りで、やっとここまで来ました。収まってしまえば勝ち!

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posted by toshinagata at 21:52| 日記

2020年08月21日

3Dプリンタ:ちびモータを使う

 前回作った Marble Run = 玉転がし、モータ化を考えてみた。小さいモータがあればいいのに、と思って「小さい」「モータ」「ギアボックス」などのキーワードで検索していたら、「ちっちゃいものくらぶ」の記事にたどり着きました。

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 実はこれ持ってるやん。「ちびか〜作ってみた」でこのブログにも書いてるし。というわけで、ちびか〜をバラして、ちびモータを取り出してきた。

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 こういう不規則な形の動力部品は、取り付けに苦労するのが定番です。だけど、3Dプリンタがあれば固定具を作れるはず。この突起が回転するので、その動きを捕まえればいい。

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 こんな設計にしてみた。「A」でモータ本体を固定して、「B」で回転を捕まえる。1秒間にせいぜい2回転程度のゆっくりした動きなので、摩擦の低減とか動力伝達の効率化は特に考えてない。動けばいいや、というレベルの設計です。

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 モータがこれだけ小さいのだから、電源も小さくしたい。安価に入手できる LR44 を2個使って、定格の 3V を発生させようと思ったが、手元に電池ボックスがない。これも 3Dプリンタで作れるんじゃない?と、Thingiverse を探してみたら、案の定見つかった。「2x LR44 button cell battery holder」。

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 これらを一体化させて、さらにスライドスイッチを固定する場所も作って、こんな設計になった。電池ボックス周りは、狭いところで配線するのが少し難しそうだったので、あとからはめこむようにしてある。

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 一応できたんだけど、ちょっと微妙です。あちこち引っかかる。「動けばいいや」じゃやっぱりだめだったかな。もう少しいろいろ追い込まないといけないようです。

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posted by toshinagata at 22:42| 日記

2020年08月15日

3Dプリンタ:Marble Run を作った

 3Dプリンタで、何か動きのあるものを作りたいと思った。やっぱりここは玉転がしでしょう。3Dプリンタの玉転がしは作例がたくさんある。おそらく、特に有名なのがこれ。

 作者の Tulio Laanen 氏は、単なるものづくりの人じゃなくて、アート系の人のようです。インテリアとしても美しい。せっかくデータを公開してくれているので、作ってみることにした。なお、AdaFruit 社がこれを使って「モーターで回す」バージョンを公開しているので、そちらも参考にする。玉を持ち上げる「らせんのエレベータ」をモーターで回しているわけですね。

 原作は「3/8 インチ (9.5 mm) のボール」を使う設計なのだが、小さく作ったほうが可愛らしいので、4 mm のボール用に縮小した。FlashPrint で読み込んだ後「スケール」で縮小すればいい。

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 こんな風になりました。材質は PLA で、本体はクリアブルー、らせんを回すためのキャップはクリアレッド(本体付属のフィラメント)、らせんの機構はホワイトで作った。本体は、標準解像度の設定で、4時間1分かかった。積層痕がけっこう目立つので、時間をかけて高解像度でプリントした方がよかったな。

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 AdaFruit の動画みたいに、全体をゆっくり回すようにしたいなと思った。そこで、Brian Brocken 氏の "Fully 3D-printable turntable" を参考に、「らせんのエレベータ」を回しつつ、「ターンテーブルも回す」というデザインにチャレンジしてみた。(実は、AdaFruit の動画では、別のターンテーブルに載せて回していたことに後で気づいたけど……)

 最初は、こういうデザインを作ってみた。Brocken 氏のターンテーブルを真似て、横で回して、傘歯車で回転軸を縦向きに変えて、らせんを回す。さらに、歯車で減速して、ターンテーブルを回す。

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 試しにプリントしてみる。歯車の3Dプリントって、見てて飽きないね。

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 しかし、できた歯車を組み合わせてみると、傘歯車がどうもいけない。細かいピッチがちゃんと造形できてなくて、きれいに噛み合わない。

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 小さい傘歯車をちゃんと噛み合わせるにはまだ技術力が足りない、ということで、軸の向きを変えるのは諦めて、本体の横に上向きにハンドルをつけることにした。

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 プリントしてみました。高精度・充填率 100% でプリントした。6時間40分。本体は標準解像度でもよかったかな?と思ったけど、出力結果が明らかにキレイなので、時間があれば高精度でやるのがいいな。

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 なお、このプリントでは、ラフトもサポートもつけていません。サポートはもともと必要ない形だし、ラフトは特につけなくても、プリント中にはがれる気配はまったくなかった。3D プリントって「最初はすごく苦労する、失敗作品が大量にできる」とさんざん聞かされていたんだけど、少なくとも Adventurer3 と純正 PLA フィラメントの組み合わせでは、プリント自体の成功率は相当に高そうである。

 意気揚々と組み付けようとしたけど、歯車がかみ合わない。

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 なぜかというと、歯車の軸の間隔を「理論通り」に設計してしまったから。歯車は、Fusion360 の無料プラグインである Helical Gear Plus というので作成している。このとき、「モジュール」と「歯数」を指定してデザインしている(モジュールは歯のサイズを示す値で、「直径/歯数」で定義される)。ここでは、モジュール 1 mm、歯数を 10 と 29 にして、軸の間隔を 19.5 mm で設計していた。理論通りなら、歯数 10 の歯車は、ピッチ円の直径が 10 mm、歯数 29 の方は 29 mm だから、(10 + 29)÷2 = 19.5 となるけど、3D プリンタの部品は設計より少し膨らむので、理論通りでは組み付けることができない。軸間隔を変えるといろいろ設計変更になるので、大きい方の歯車の歯数を 29 から 27 に減らした。理論上の軸間隔は 18.5 mm となるので、1 mm 遊びを作ったことになる。

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 再度プリントしてみた。今度はちゃんと組み付けられた。かなりゆるゆるだけど、その分スムーズに回る。

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 一応手回しバージョンはできました。手で回すにはハンドルが小さいので、こんな風にペンなどで回します。モーター化は後日考える。ちっさいモーターがあるといいんだけどね。なお、肝心のボールがまだ届いてないので、玉転がしとして機能するかはまだ不明です。

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posted by toshinagata at 22:46| 日記

2020年08月13日

読書感想文の書き方

 Twitter のトレンドに「読書感想文」が上がっていて、なぜ今?と思ったんだけど、今年は夏休みの終わりが早いんですね。そろそろやっつけておかないと始業式に間に合わない、ってことか。

 テレビの情報番組で「読書感想文の書き方」というのをやっていたらしい。スクリーンショットを見ただけだが、見事なアドバイスだった。これ、学校の先生が教えるべきだと思うんですよ。斎藤美奈子氏が「文章読本さん江」で指摘している通り、読書感想文というのは、「作文練習」に他ならない。作文には技術が必要だから、教えてもらわないとできないのは当然なのです。

 テレビの解説(のスクリーンショット)で「あ、これ超重要」と思ったのは、「できるところから書く」というアドバイスだった。書くべきポイントを決めて、それぞれの分量もだいたい決めて、「できるところから書く」。作文が苦手な人は、最初から順番に書こうとするわけですよ。そうすると、分量のコントロールが難しいし、最初の方で「まだ自分の中であいまいな部分」にぶつかると、そこで手が止まってしまう。そういう時は、後ろの方を先に書いてしまえば、前に書くべきことが逆に決まる場合もある。

 これはレポートやら論文やら報告書でも同じ。「書くことを決めて」、「できるところから書く」。手書きの場合は、当然、下書きの紙を用意しておかないといけない。パソコンで書くんだったら、後から挿入するのは簡単だけどね。

 もう一つ、夏休みの宿題の大難所「自由研究」も、やり方を先生が教えるべきです。統一したフォーマットの「自由研究のやり方」プリントをみんなに配るだけでもいい。理科の自由研究だったら、「テーマを決める」「実験する」「条件を変えて実験する」「結果を比較してわかったことをまとめる」の4ステップ。条件を変えても結果が変わらなかったら、「この条件は結果に影響しないことがわかった」と結論づければいい。コンクールで賞をとりたいんだったらもっといろいろ考えないといけないだろうけど、夏休みの宿題では、「自分でやって」「形が整って」いれば十分です。「自分で形を整える」ことが目標だからね。

タグ:教育 社会
posted by toshinagata at 11:54| 日記

2020年08月11日

3Dプリンタ:フィラメントのドライボックスを作った

 引き続き、フィラメントのドライボックスを作成している。フィラメントホルダーは、Thingiverse を探して「T.U.S.H. remix with dovetail rail」を作ることにした。

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 「remix」というのは「改良版」を意味する。オリジナルの「T.U.S.H.(The Ultimate Spool Holder)」は下のようなデザイン。3Dプリントした2つの部品の間にベアリングをはさみ込み、フィラメントのスプールをベアリングの上に置くようになっている。

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 T.U.S.H. で使うベアリングは「608ZZ」という規格のもので、外径 22 mm、軸径 8 mm、厚さ 7 mm のもの。キックボードなどで使われている規格らしく、入手しやすい。Amazon で「ベアリング 608ZZ」で検索すると、たくさん出てくる。

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 ベアリングは入手できたので、部品をプリントする。ダウンロードしてきた STL をそのまま使った。

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 部品にベアリングをはめ込む。少しフィラメントがはみ出していたところをカッターで削る必要があった。

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 両側から押し込むと、こうなる。

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 これをもう一組み作り、レールをプリントして、組み合わせる。

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 フィラメントを乗せると、こんな感じになります。

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 ドライボックス本体は、「アスベル キッチンボックス『ウィル』12L (S-70)」を使います。フィラメント1個分にはちょっとでかいんですけどね。

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 出口コネクタにチューブ継手をつないで、側面に取り付けようと思ったのだけど……

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 継手とフィラメントがこすれてしまうことに気がつきました。継手の内側の穴が小さすぎる。

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 継手を買い直すことも考えたんだけど、もっとシンプルに、これでいくことにした。部品の穴を 4 mm(テフロンチューブの外径)ギリギリにしておけば、継手を使わなくても、そんなに大きな隙間は空かない。どうせテフロンチューブの内壁とフィラメントの間にも隙間が空いてるんだから、ここの隙間を頑張ってふさいでも、あまり意味はないと見た。真空装置を作ってるわけじゃないんだからね。

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 テフロンチューブの入り口でフィラメントがこすれないように、斜めに切って、さらにハンダこてで少し穴を広げた。テフロンは 260℃ で分解が始まるから要注意ね! 有毒ガスが出るよ!(ハンダこてを 200℃ぐらいに設定するのがよい)

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 シリカゲルを台所用生ゴミネットに入れて、容器内に置く。

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 セッティングしました。フィラメントのロード/アンロードができることは確認した。

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posted by toshinagata at 20:18| 日記

2020年08月10日

3Dプリンタ:モデリングの練習中

 3Dプリンタ、興味が薄れないうちに制作数をこなして、慣れていくしかない。まずは、フィラメントの乾燥箱を作ることにした。3Dプリンタのフィラメントとしてよく使われる PLA(ポリ乳酸)は吸湿性が高くて、フィラメントが湿気ると工作がうまくいかなくなる。フィラメントを乾燥剤と一緒に保管するのは当然として、3Dプリンタに送り出すフィラメント自体もドライボックスに入れるとよいらしい。制作例はたくさん見つかる。

 こういうイメージですね。容器は市販品を使うとして、部品として@のフィラメント出口のコネクタと、Aのフィラメントホルダーが必要になる。コネクタの方が小さいから、まずこちらを作ることにした。

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 こんな感じの部品です:「Angled Dry Box Feeder」。最初はこのファイルでなんとかならないかな、と思ったのだけど、NPT ネジのチューブコネクタが意外に入手しづらい。テフロンチューブも、できれば 4x2 にした方がスマート。というわけで、アイデアだけお借りして、自前で設計することにした。

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 こういうものを目指します。内側のパーツがもう1つあるんだけど、似たような形なので、詳細は省略。

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 モデリングには AutoDesk Fusion 360 を使う。個人用・非営利目的なら無料で使える。

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 クラウドの利用が必須。これはあまり好きではないのだが、これだけのものを無料で使わせてもらっている以上、好き嫌いは言ってられない。クラウドに登録して、Mac OS X 用のクライアントをインストールして、立ち上げる。いきなり広大な原野に放り込まれた感じ! どこから始めりゃいいの?!

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 Fusion 360 の解説記事を Web で拾い読みして、少しずつわかってきた。こういう機械系の部品は、「平面を押し出す」という考え方が基本なんですね。部品の水平面を xy 平面として、この平面内に部品の輪郭を「スケッチ」として描く。

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 長方形を描いて、サイズを指定する。この時、左下を原点にすると、「原点に固定する」という設定になってしまうので、後で動かすときに難儀する(固定を解除する方法はあるんだろうけど、まだ理解してない)。あえて中途半端な位置に描いています。スタート地点を指定する方法がきっとあるんだろうな……

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 描いた長方形の上で右クリックして、「移動/コピー」を選ぶ。

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 左下の点をクリックして、x, y のところに移動量を入れる。長方形の中心が原点に来るように移動した。(もっとうまいやり方がありそうな気がするけど、今はとりあえずこれで……)

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 「フィレット」ツールで角を丸める。

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 これで部品の輪郭は描けたので、「スケッチ」ツールを終了。

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 三次元に戻ってきました。「押し出し」ツールを選ぶ。

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 いろいろ設定があるが、ここでは何も変えずに「距離」だけ指定する。

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 立体になった!

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 筒を斜めに出してネジを切るのはどうすればいいのか、と悩んだ。「パイプ」というツールを使えばいいらしい。まず、「スケッチ」で、「xz 平面」に絵を描ける状態にする。

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 筒の中心線になる線分を描く。

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 「スケッチ」ツールを終了して三次元に戻り、「パイプ」ツールを選ぶ。

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 パイプの太さを決めて「結合」操作を指定すれば、円筒が付け加えられる。

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 裏側にハミ出した部分を選んで、削除する。

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 斜めのネジ穴をどうやって作るんだろう、と思ったのだけど、「穴」ツールで全部できる。

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 「穴」ツールでは、最初に基準になる面を選ぶ。

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 次に、穴の位置を決める。円筒の真ん中にスナップしてくれるので、真ん中に穴を開けるのは簡単。ずらしたいときにどうすればいいのかは、調査が必要。

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 穴のタイプが細かく指定できる。ざぐりとか皿面取りとか、ネジのタイプ(主要な規格なら選ぶだけでよい)とか。

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 いきなりネジができるわけですよ。ちょっと感動しました。

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 途中は省略しますが、さらに横のネジ穴などを追加していきました。できたモデルは、クラウドに保存する。

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 「エキスポート」で STL ファイルに変換する。クラウドでの処理になるので、かなり時間がかかる。

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 あとは前回と同じく、FlashPrint に STL ファイルを読み込んで、スライサで gx ファイルにする。ネジの部分があるので、今回は「高精度」設定にしました。予定時間は1時間ほど。

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 できたんですが……M3 のネジが入らん!

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 CNC フライスでの切削工作の経験があるので、「外径 3 mm の穴を開けたら M3 のネジは通る」という先入観があったのだけど、3D プリンタはそうはいきませんね。部品の外径はそんなに変わってないので、穴が小さめになる傾向がある、ということかな。

 ドリルで穴を広げました。PLA はけっこう硬い。

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 M3 のネジが入るようになりました。

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 反対側には、ナットが入る穴を開けたつもりだったけど、これはどうやら設計ミスで、ぜんぜん入らない。削るのは相当大変そうなので、作り直しました。材料費 30 円ぐらいだから、頑張って補修するより、作り直しちゃえ、と思ってしまう。

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 実は他にもいろいろ失敗していて、内側パーツも外側パーツも、3個目でようやくOKとなりました。

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posted by toshinagata at 19:45| 日記

2020年08月09日

3Dプリンタ買いました! FlashForge Adventurer3

 3D プリンタを買いました! FlashForge Adventurer3 です。

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 趣味の一つが「工作」なので、当然 3D プリンタには昔から興味を持っていたわけですよ。でも、なかなか踏み切れなかった。踏み切れない理由はいろいろあった。こちらに書かれている通り。まさに見透かされている。

初めての方向け、3Dプリンター生活のはじめ方

 この記事と、あとこの記事に背中を押された。

【家庭用3Dプリンタの失敗しない選び方】初心者が注意すべき4つのポイント(3台購入した経験から)

 で、記事中でオススメされていた FlashForge Adventurer3 を発注したわけです。実は、もう少し造形範囲の広いものがいいかな、と思って Anycubic Mega-S とかなり迷った。しかし、家の共有スペースに置くことになるので、最初からケースに入っているものの方がよかろう、と判断した。むき出しだと、ホコリを噛み込んだりもするだろうからね。

 この装置は調整も何もほとんど必要ない。クイックスタートガイドでは、一応「校正」することになっている。ヘッドとプラットフォームの間に紙2枚をはさんでぎりぎりひき抜ける程度、に調整するらしい。やってみたけど、結局工場出荷時の初期値のままでよかった。

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 お試し用の PLA フィラメントも入っているので、すぐに試し印刷ができる。クイックスタートガイドには直方体と舟のモデルが入っているように書かれているけど、実際に入っているのは直方体だけ。

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 舟のモデルは、Thingiverse の該当ページからダウンロードしてくる。これは、#3Dbenchy が提供しているベンチマーク用の 3D データだそうです。テストデータといっても、可愛らしい形で、なかなかいいです。

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 ダウンロードしたファイルのうち、"3DBenchy.stl" が目的のデータです。しかし、これはそのままプリンタに送れるデータではないので、FlashPrint というアプリで「スライス」という操作を行う必要がある。FlashPrint は FlashForge のサポートページからダウンロードできます。(ブラウザの画面が狭いとダウンロードリンクが表示されないので注意。私は表示を 90% に縮小してやっとダウンロードできました。こういうわかりにくい仕様はやめてほしい……)

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 FlashPrint を立ち上げて、「ファイル→ロードファイル」で 3DBenchy.stl を読み込む。

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 「スライス」で、3D プリンタが解釈できるデータに変換します。デフォルトの設定は ABS になっていたので、PLA に変更します。このとき、「設定の保存」をしておいた方がよさそう。(いつのまにか ABS に戻っていることがあった)

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 できた "3DBenchy.gx" を USB メモリに入れて、FlashForge に差し込む。プリント→ USB メモリ から 3DBenchy.gx を選んで、プリントスタート。けなげにプリントしております。

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 できました。直方体は 15 分ほど、舟は1時間半ぐらいで完成しました。ベースからはがすのはけっこう難儀した。スクレーパーは必須ですね。

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 これからいろいろ制作して、経験値を上げていきたいと思います。

posted by toshinagata at 08:52| 日記
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