2010年08月15日

2010年08月15日:CCさくらの「プラチナ」

 CCさくら、ようやく全話見終わった。最初の頃は、惚れたハレたがめんどくさい印象があったけど、第3期の最後の方の心理描写は見事だった。名作だな。

 第3期オープニングの「プラチナ」(岩里祐穂作詞、菅野よう子作曲)は、アニメソングの中でも名曲とされているらしい。最初聞いたときは「ちょっとこれ凝り過ぎじゃない?」という気がしたのだが、繰り返し聞くとだんだん耳に慣れてくる。ただ、最初から違和感があった「空に向かう木々の/ようにあなたを/まっすぐ見つめてる」というところの転調は、何度聞いても少し強引さを感じるんだな(下の譜例)。もっとも、この長さの曲に変ホ長/短調(不安と迷い)→ト長調(確信)の遷移を盛り込んだ作曲者の腕前を、むしろ賞賛すべきところなんだろうけど。

最初の Cm は変ホ長調の偽終止。譜例の後にはト長調の IV 度としての C が続く。譜例最後の小節の後半、四分音符ごとに画面が切り替わる演出はすばらしく鮮やか。

タグ:アニメ 音楽
Posted at 2010年08月15日 01:46:08
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