2017年03月09日

NHK「おはよう日本」の特集

 NHK 朝の「おはよう日本」は、毎年この時期に阿部渉アナウンサーが東北地方を回って、東日本大震災の被災地の現状を報道している。阿部アナウンサーは岩手県の出身なので、個人的にも思うところがあるのだろう。

 昨日だったか一昨日だったか、被災後まもなく被災地で美容室を再開した方が取り上げられていた。たぶん、この方が美容室を再開されたとき、「被災地のみなさんを綺麗にすることで、元気になってもらいたい」という心意気が、あちこちで報道されたんじゃないかと思うんですよ。それって、「いい話」だから。それはいいんだけど、今、この方は、被災した店のローンと、再開するために借りたお金の返済で、すごく大変な状況になっていて、「もう少しがんばれるのかな、でももう無理かもな、と思ったりする」ということだ。こういう現状まで、ちゃんと見過ごさずに放送してくれるところに、この特集の意義があると思う。「被災地の人ががんばっているイイ話」だけを「消費」するというのは、よろしくないことではないか。番組制作側の強いメッセージを感じる。やっぱりね、いろいろ批判されているけど、NHK は公共放送としてちゃんと仕事をしていますよ。

 4月の番組改編で、阿部さんは「おはよう日本」の担当を外れるようだけど、この特集の時には戻って来て欲しいと思う。毎年、たくさんのことを考えさせてもらってますから。

タグ:社会
posted by toshinagata at 23:28| 日記