2017年11月03日

「よろこびの歌」(宮下奈都/実業之日本社)

 音楽家を目指していたが挫折した女子高校生と、その周囲のクラスメイト達の群像劇。帯に書いてある「校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる……」という紹介を見て、「ああ、合唱コンクールに向けてクラスが一つになっていく話ね」と思った人、あんたは甘い。そんな単純な話じゃない。まあ、とはいっても、最後は「クラスが一つになる」んだけどね。

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 千夏ちゃんがいいね。ストーリーを動かしているのはこの子だ。玲の心を溶かしたのも、「16にして余生を生きる」中溝さんが生き方を変えたのも、「まとめ役」をひたすら演じていたひかりが春を追いかける気持ちになったのも、みんな千夏ちゃんがきっかけになっている。続編「終わらない歌」でこの子達の後日談が書かれているそうだから、そちらも読んでみよう。

タグ:読書
posted by toshinagata at 14:48| 日記
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