2018年01月25日

iPS研不正の件:利益相反なのか?

 共同通信の記事。今見ると、記事のタイトルは「山中所長が給与全額寄付 京大iPS研、論文不正」となっているし、利益相反を疑わせる印象操作は(あるけど)強くはない。批判を受けて記事を差し替えたんでしょうか。そうだとしたら、そのことを明記すべきですね。

(以下、上記の共同通信記事についてではなくて、一般論として書いています。)

 科学誌の世界では、誤報を出してしまったら、元の記事と同等の扱いで撤回記事が出ます。誌面の隅っこに小さく載せてごまかすようなことは許されません。また、元記事は「取り消された」ということが明記された上で、そのまま公開され続けるはずです(無かったことにはならない)。科学的事実を伝えていくための責任を負うためには、そういう扱いが必要とされるからです。

 新聞社も、自分が「社会的事実を伝えている」という矜持があるんだったら、誤報は元記事と同等の扱いで公開することと、誤報記事を「誤報である」という注釈付きで公開し続けることを選ぶべきだと思います。なぜなら、最初の報道の時点で自社が「誤報を伝えた」ということ自体が、一つの社会的事実であるからです。そこまでの客観的姿勢を貫く新聞社があれば、誰からも「フェイクニュース」などと嘲られることはなくなると思う。

タグ:社会
posted by toshinagata at 22:01| 日記
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