2018年02月14日

将棋の局面を左右反転させると?

 「左右反転と将棋盤」(Ponanza 作者、山本さん)。理論的には、将棋のコマの動きはすべて左右対称だから、「ある局面」と「それを左右反転した局面」からスタートすれば、そこから勝利に至る確率は当然同じ。だから、評価関数は左右対称であるはずなんだけど、実戦的には評価関数を左右非対称にした方が勝率が 2% ほど上がるそうです。

 これは「対戦相手が左右非対称な評価関数を使っているから」だと思う。山本さんが指摘されているように、右の穴熊と左の穴熊だと「左の方が強そうに見える」。つまり、人間の評価関数は左右対称ではなくて、左穴熊の方を高く評価していることになる。それはたぶん、初期盤面が左右非対称なので、「その局面に持って行くのにかかる手数」を局面の評価に含めているからだろう。純粋に理論的に言えば、ある局面にいったんたどりついてしまえば、そこから先の展開は「それまでにかかった手数」とは無関係のはず。けれども、人間の心理としてはそうはならないんでしょう。左右反転させた局面を見たら、「なんでこうなっちゃったの?」とまず考えるんじゃないだろうか。

 プロ棋士の棋譜は多数データ化されているわけだから、「左右対称の局面」が今までどのぐらい実現してきたのか、そこから先の展開はどう異なっているのか(あるいは似通っているのか)、そういう研究って面白そうだな。誰かヒマで将棋の好きな人、やってみてくれませんか。

タグ:将棋
posted by toshinagata at 23:39| 日記
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