2018年04月29日

ショパンのピアノソナタ第3番

 ときどき思い出したように、ショパンのピアノソナタ第3番第1楽章をさらっている。8年前(ショパン生誕200周年の年だ)に第2楽章を練習し始めて、「今年中に全楽章を制覇したい」と書いていたのだが、もちろん実現しなかった。第1楽章をさらいはじめたのはたぶん1年ぐらい前からだが、断続的なのでなかなか進歩しない。

 使っている楽譜は IMSLP で公開されている Mikuli 版。ショパンの作品はどの版がいいのかよくわからない。昔持っていた版は全音の「ショパン・ソナタ集」だった。現行のやつじゃなくて、「第六課程・青帯」のついた古いものです。買ったの40年以上前だもの。Mikuli 版を見ていろいろと「あれ、違うな」と思った。特に第4楽章のテーマ。

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 正確には覚えてないけど、全音版ではこんな風に書かれていたような気がする。

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 IMSLP で公開されている版を見てみると、Peters 版がこれと同じ記譜だった。他の版は Mikuli 版と同じ。やっぱり Peters 版か。Peters 版って、なんというかお節介なんだよね。わかりやすいと言えばわかりやすいんだけど。

 IMSLP には、喜ばしいことに自筆譜も公開されている。自筆譜ではこう。やはり、Peters 版には余分な書き込みがあることがわかる。

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 で、第一楽章だが、まあ当然のことながら、難しいですね。いくら練習してもできなさそうなのは、六の和音のスケールで降りていくところ。特に再現部の嬰ヘ長調の方はちょっと無理っぽい。

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 ちなみにここ、自筆譜ではスタッカートがついているように見えます(提示部の方にはない)。スタッカートで弾くのはそれはそれで大変だけど。

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 ここ以外は、練習すればなんとかなりそう。ショパンはやっぱり「弾きやすい」ように書いてくれてるんだな、と実感したのは、展開部のここ。両手が交錯するところで、ちゃんと音を一つ抜いてくれている。譜例は Mikuli 版だが、自筆譜でもちゃんとそうなっている。これ、ベートーヴェンだったら無慈悲に下の B♭を書いてたと思う。

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 まあ、人前で弾く予定はないんですけどね。インテンポでばっちり弾けたら(六の和音のところを除く)かっこいいので、もう少し練習してみます。

タグ:音楽
posted by toshinagata at 23:33| 日記
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