クラシック音楽館で邦人作品を取り上げていたので、見ました。平尾貴四男の「砧」と、矢代秋雄のピアノ協奏曲。指揮は山田和樹。
「砧」は曲の存在は知ってたけど、聴いたのは初めて。戦時中 (1942) に書かれたというのが意外なぐらい、洗練された印象を受けた。
矢代秋雄の協奏曲は、河村尚子の独奏。この人の演奏は初めて聴いたのだけど、なんかすごく力の入った感じの、独特のスタイルで演奏する人ですね。第一・三楽章で出てくるカデンツァ風の部分、音が重い。もっと歯切れよく叩きつける様に弾くところだと思っていたので、新鮮だった。
一番感銘を受けたのは第一楽章の第二主題のところで、和音の一つ一つにそれぞれ表情がある。ぞくぞくする。
第二楽章と第三楽章は、なんかもうちょっとタメがあってもいいような気がした。次々と楽想が溢れ出てくる感じで、それはそれでいいのかもしれないけど、聴いてる方が忙しいんだよね。そういう曲だ、と言ってしまえばそれまでなんだけど。
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