2020年02月24日

吹奏楽音源 Garritan Concert & Marching Band を使う

 先日のアルトクラリネットの件で思い出して、吹奏楽曲の DTM 打ち込みを再開してみた。まずは、3年前に買って、少しだけ使って放置していた「Garritan Concert and Marching Band 2」を引っ張り出して、研究してみた。

 前に少し使ってみた時に、気づいたこと。

  1. ヴェロシティが効かない。音量はすべて expression で調整する。
  2. レガートってどうやってやるの?
  3. カットオフで音色の微調整をやる方法ある?

 マニュアルとかチュートリアルがついてくるわけじゃないので、自力でなんとかしないといけない。どうしたものか、と思案していたのだが、音色データを見ると、基本的には sfz フォーマットであることに気づいた。

20200224-1.png

 sfz フォーマットは、音色のすべての設定がテキストで記述されている。このテキストを編集すれば、音色のプレイバック方法を指定することができる。上の3つの問題点も、次のように解決することができる。

 ヴェロシティは、amp_veltrack というパラメータを指定すればよい。

//  amp_veltrack=0  // これだとヴェロシティが効かない
  amp_veltrack=85  // ヴェロシティが効く

 レガートは、sfz ファイルを見ていて、指定方法を発見した。音声ファイルを指定する <region> の中に、次のような記述がある。これは、$legato_cc の値によって、offset(サンプルプレイバックの開始位置)を変更するものである。

<region>  lovel=1  hivel=127  lokey=51  hikey=51  
  pitch_keycenter=52  amplitude=100  tune=0  loop_mode=loop_continuous  
  loop_start=73763  loop_end=169823  
  offset_oncc$legato_cc=48194  
  sample=03ClarScnE3_0002102C.audio

 $legato_cc については、音色バンクを記述するファイル (CMB_STD.bank.xml) に次の記述があるので、コントロールチェンジ 64 (cc64) であることがわかる。

  <Define name="$legato_cc"  value="64" />

 さらに、音色ファイルの中には以下の記述もある。cc64 の値によって、アタックタイムが変化する。

  ampeg_attack_oncc64=0.0667787  ampeg_attack_curvecc64=8

 実験してみると、cc64 の値が 64 以上だと、アタックのない音になることがわかった。値を 64 より大きくすると、音の立ち上がりがさらに遅くなる。cc64 を 0 にすると、通常のアタック付きの音になる。この場合は、値を 1 以上にすると、アタックの最初が削られて変な音になる。(slap tongue みたいな音が欲しい時には使えるかもしれないけど、かなり不自然)

 カットオフは、だいぶ苦戦した。最終的には、次のように指定することにした。cc74 とヴェロシティでカットオフ周波数が変化する。ヴェロシティによる違いは、「強く吹いた時と弱く吹いた時」の音色の変化に対応する。どのぐらい変化するかは、楽器の種類によって異なる。本当は各楽器ごとに微調整した方がいいのだろうけど、とりあえずこれで作ってみる。

//  クラリネット系
  cutoff=90
  cutoff_cc74=5400
  fil_veltrack=2400
//  フルート、オーボエ、バスーン
  cutoff=90
  cutoff_cc74=5400
  fil_veltrack=2400
//  サキソフォン系
  cutoff=45
  cutoff_cc74=5400
  fil_veltrack=3000
//  金管
  cutoff=22
  cutoff_cc74=5400
  fil_veltrack=4800

 こんな風になりました。

 以前のバージョンはこれです。少しは良くなったかな。

タグ:音楽 DTM
Posted at 2020年02月24日 00:24:37
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