前回の「MU80+SC88 の DTM 作品を録音する」に従って、旧作の「アイヴズ・交響曲第4番第2楽章」を録音しました。
実は、ハード音源 (MU2000) の録音のとき、ときどき雑音が入る。オーディオ接続のコネクタのところで接触不良を起こしているらしい。なかなか改善されないので、2テイク録音して、雑音が入ってないところをつなぎあわせてみた。
1テイク目、2テイク目をそれぞれ Audacity に別トラックで読み込む。2テイク目は「1テイク目で雑音がはいっているところ」を再録音したものです。
2テイク目→1テイク目とつなぐため、1テイク目から「のりしろ」部分を残して選択し、「特殊な削除・切り取り→分割して削除」で削除する。
「のりしろ」部分を選択する。のりしろの開始位置・終了位置にマウスカーソルがスナップする(吸いつく)ので、ぴったり合わせること。
「エフェクト→クロスフェード:トラック」を実行。
こうなります。のりしろが正しく選択できてないと、プチノイズが入ってしまうので、注意。
これをいったん aiff で書き出してもいいし、このまま Sound Canvas の録音を重ねてもいい。なお、レベル合わせのため、Sound Canvas は +3.0 dB、MU2000 は +13.0 dB 増幅しました。Alchemusica で録音すると、いつも録音レベルが低いんだよな。CoreAudio の取り扱いでバグってるかも……
書き出しは、24 bit, 48 kHz の FLAC 形式にする。「猫大好きのブログ」さんの「Youtubeに高音質でアップロードする方法 2020年02月」によると、「音声は非圧縮、画素数は 4K」にすれば、YouTube 側で高音質 (opus251) でエンコードしてくれる、とのこと。FLAC は可逆圧縮なので、これでもいけるんじゃないかと考えた。実際やってみると、画素数 1920x1080 (1080p)、音声 FLAC で opus251 になりました。これは YouTube 側の都合で決まっているので、また変わるかもしれませんけどね。
演奏に合わせて楽譜を表示するのは、以前に書いた「楽譜付きの動画を作る方法」に従った。ただし、ちょっとバージョンアップして、ページ切り替えの時にフェードアウト・フェードインするようになった。次のようなコマンドで、1ページ分の動画を作る。setsar=1
は、png ファイルのアスペクト比を調節するためのもの。なぜかたまに必要になる。
$ ffmpeg -loop 1 -t 20.5 -i page-00.png -vf \ "setsar=1,fade=in:st=0:d=0.2,fade=out:st=20.3:d=0.2" \
-pix_fmt yuv420p -y page-00.mp4
最後に、こういうコマンドで動画をつなぎ合わせて、オーディオと結合する。
$ (for f in page-00 page-01 page-02 page-03 \
...(中略)...
page-40 page-41 page-42; do echo "file $f.mp4"; done) >files.txt
$ ffmpeg -f concat -i files.txt -codec copy -y scores.mp4
$ rm files.txt
$ ffmpeg -i scores.mp4 -i comedy_2020.flac -vcodec copy \
-acodec copy -strict -2 -y movie.mp4