2018年02月10日

英語教育に文法は不必要か

 「文法は必要?不要? 英語教育の最前線」(日経ビジネスオンライン,池田和弘氏)。池田氏は、「今後は『必要最小限の文法』という発想になっていく」と書かれている。世にありがちな「英文法なんて不要」という暴論に流れていないところはさすが。だからこそ、きちんと教育現場で結果を出してこられたんだろう。

 「英文法は不要」という論に流れる教員は、往々にして、何のルールも説明せずに英語の「例文」だけを延々と垂れ流して、それが英語教育だと思い込んでいる場合がある。そこから「自発的に」規則性を読み取れる生徒がいないわけではないが、そんな子供はほんの一握りだろう。池田氏は、伝統的な学校英文法の枠ではないとしても、必要な「ルール」はちゃんと言葉で説明している。別記事で挙げられている「仮定法過去は、過去形に『私の想像だけど…』という意味がある、と説明すればよい」という例は、目からウロコだった。また、「すべて英語で教えるのではなく、日本語で説明を加えることが大事」とも述べられている。これも大切なこと。

 ただ、5文型や能動態/受動態の転換練習は有害だ、というのは、あまり賛同できないかな。自動詞/他動詞の区別、目的語/補語の違い、能動態と受動態の関係などは、「ルール化して理詰めで説明」してもらった方がよくわかる、という子っているんですよ。特に、理数系科目はまあまあできるけど、国語がさっぱりで、言語をあやつる能力自体があまり高くない人には、こういう傾向が強い。これは、語学教育だけをやっている人にはわかりにくい感覚かもしれない。

タグ:教育 社会
posted by toshinagata at 10:34| 日記
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