2018年06月17日

映画「万引き家族」

 パルムドール受賞の前から、見に行きたいと思っていた。賞をとっちゃったので、混んでたら嫌だなと思ったのだけど、観客は20人ぐらいでした。妻に言わせれば「名古屋だとこれでも多い方じゃない?」とのこと。

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出典:ムビッチ【映画チラシ】「万引き家族」

 いやーすごかったわ。特に樹木希林と安藤サクラ。何気ない表情の下にいろんなものを隠し持ってて、重層感が半端じゃない。

 この家族、最後にはバラバラになっちゃうんだよ。もちろん、社会正義としてはそれが「正しい」。あるべきところに落ち着いた、ことになる。でも、上のスチールでの6人の穏やかな笑顔、これは「あってはならない」ものだったんか? 6人で海に出かけた思い出は? 「正しいかどうか」で簡単にはくくれないものがそこにはある。

 一部の人が、日本の恥をさらした映画だ、と酷評しているらしいけど、それは正反対なんじゃないか。どんな社会でも、追い詰められてギリギリで生きている人がいる。その人たちにちゃんと光を当てて、表現作品として公開して、それが国際社会で高い評価を受けて、しかも多くの人が映画館に足を運んで見ている。むしろ、日本はそれだけ成熟した文化を持つ国だ、と胸を張ってもよい現象ではないですか。これを酷評している人たちの見苦しさ・恥ずかしさがあぶり出されたとも言える。是枝監督の仕掛けたワナに、まんまとはまったようなものだよな。

タグ:映画 社会
posted by toshinagata at 13:55| 日記
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